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2019年初しぼりの儀が執り行われました。

2019年11月18日

2019年「初しぼりの儀」

「初しぼりの儀」の様子 11月13日(水)「初しぼりの儀」が多度津工場にて行われました。
初しぼりを行った工場内には新酒独特の芳醇な香りが漂うなか、酒造にたずさわった人たちや金刀比羅宮の神職ら関係者約70名が出席。
しぼりたての生酒が大杯に注がれ、金刀比羅宮の神職が祭壇に供えて「おいしい酒造りと酒造作業の安全」を祈願しました。

「初しぼりの儀」の様子

式次第

修抜(シュバツ) 清めのお祓い(お供え・玉串・新酒・奉仕参列者等)
降神の儀(コウシンノギ) ひもろぎに神様をお招きする
斉主一拝(サイシュイッパイ) お祭りを執り行なう一礼
献餞(ケンセン) お供え物をささげる
お酒の入った瓶子(ヘイシ=お酒の器)の蓋をとって神にささげる
献酒(ケンシュ) 初しぼりの新酒を神にささげる
祝詞(ノリト) 祭りの趣旨を神に申し上げる
清祓いの儀(キヨハライノギ) お祭りになるものをお祓いする(この場合は井戸)
玉串奉奠(タマグシホウテン) 玉串をささげて、感謝の気持ち・お願い事を申し上げる
撤餞(テッセン) お供え物をさげる
お酒の入った瓶子(ヘイシ)の蓋をしめて下げる
斉主一拝(サイシュイッパイ) これにてお祭りを終わりますという一礼
昇神の儀(ショウシンノギ) ひもろぎの神様を神の世界にお帰しする
  • ※ひもろぎ=神事を執り行なう際、臨時に神を招請するため室内や庭に立てた榊

今年の初しぼり状況

新酒初しぼりの特徴は、新元号令和をお祝いするにふさわしく「上品で優雅な雰囲気」をまとっています。
フルーティな香りが鼻に抜けて、すっきりとしてキレのよい余韻が気高さをあらわすかのようです。最後に感じる苦みは、若々しさを感じさせます。

原料米の令和1年産オオセトは、10月3日より三豊市の高瀬カントリーから順次入荷し、精米しています。
8月中旬までの生育が良かったのか、出穂が例年より5日~7日早く集荷も早くなりました。しかし出穂期の8月末から収穫時期まで、今年も台風がひっきりなしに発生したことで、刈り取るタイミングが難しかったようですが、降水量が比較的少なかったことから、順調に収穫、計画通りの入荷になりました。入荷したオオセトはやや小ぶりながら、青米少なく精米中の割れも少なくて非常に使いやすいものでありましたので、良い酒が期待されました。

新米新酒の醪1号は10月25日に仕込み、本日無事にしぼりを迎えることができました。
仕込が始まった当初から暖かい日が続いており、酒造りには好ましくない条件となりました。好ましくないというのは、原料の蒸米の冷却不足やモロミを仕込む仕込庫の空調に負担がかかり、思い通りの発酵経過が取れないということです。
しかしながら原料米の品質にも助けられて、香りと味が調和した良好な品質のお酒になりました。

今年の初しぼりも、お酒単独で楽しむことができますし、いろいろな料理に合わせやすいと想像できます。
個人的な好みで言うと、しっぽくうどんなんかいいですね。鶏肉やお揚げ、色んなお野菜から出たスープで合わせると幸せです。また季節がら、牡蛎や白身魚の鍋物などもおすすめです。

召し上がり方は、冷や、冷やして、ロック、少し温めてもおいしくいただけます。

2019年11月13日

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